枕飯(まくらめし)

死者の枕元に供える御飯。枕団子と同様に死後ただちに作らねばならないとされている。これを作る理由は、死者は息を引き取るといったん善光寺参りをしてくるという俗信があり、善光寺あるいは他の霊場へ行くための弁当であり、急いで作らねば出発できない、成仏できないといわれている。あるいは魂呼びの一 種で、死後肉体から離れた霊魂が飯のなかに宿り、復活することを念じた儀式とされる。