ある目的の為に、界を結んで空間を内と外に分け
内側を浄(聖)、外側を不浄(俗)とに区分けすること。
葬儀においては、幕などで結界をつくる。
密教では、修法によって一定の地域に汚れを入れないように結界地とする。
聖と俗とを区別し結界するための境界線は、方形・鼓形・半月形など
幾何学形としてあらわされ、その内部は仏・菩薩が降臨する中心の場所であり
その救済力が凝集している聖なる空間である。
高野山で境界域に結界石を置き、女人堂を建てる女人結界。
このほか仏堂内を内陣と外陣に分ける木の棚を結界と呼ぶことがある。