中陰(ちゅういん)

中有ともいい、死んだ後、次の生を受けるまでの間の状態を言う。

この間死者の魂は、三界、六道をさ迷うといわれるが、喪家では物忌みの期間として忌の生活を営む。
一般に中陰の終わる日(満中陰)は四十九日。「宙に迷う」とは中有の間、死者の霊がさ迷っているという信仰によるもの。

「具舎論」に よると、人間には四有あり生を得る刹那が「生有」、生の世界が「本有」
命を終える刹那が「死有」で死の世界から次の生までを「中有」と呼ばれている。